神童ムバッペ、PSG移籍の“真相” クラブ間合意していたレアル行き破談の要因は?

ムバッペの父親がレアルの競争の激しさを懸念、ベイル残留でPSG移籍を決断へ
ところが、最終的にムバッペが選択したのはPSGだった。スペインのメディアは、ムバッペ側の要求する給料が高額すぎたことで獲得を諦めたとの憶測を報じていた。しかし、サッカー界の暴露専門サイト「フットボール・リークス」が2カ月前にドイツ誌「デア・シュピーゲル」を通じて公開した文書によると、事実は全く違っていたようだ。
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その文書によると、レアルは2017年7月20日の時点でムバッペの移籍金、総額1億8000万ユーロ(約228億円)でモナコと合意。さらに、3400万ユーロ(約42億円)の税金もレアルが負担し、総額2億1400万ユーロ(約267億円)をモナコに支払うことが決まっていた。
モナコとしては、同じリーグ・アンのライバルクラブであるPSGにムバッペを渡すよりも、スペインのレアル・マドリードへ放出することを望んでいた。さらにクラブ間では移籍交渉が合意に達していたにもかかわらず、ムバッペがPSGを選択した理由はなんだったのか。
ここで出てくるのが、ベイルの名前だ。「AS」紙によれば、当時のレアルにはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)、元フランス代表FWカリム・ベンゼマ、さらにベイルが前線におり、ムバッペの父親はサンチャゴ・ベルナベウでの競争の高さを懸念していたという。最終的にペレス会長がベイルを手放さなかったことで、ムバッペはPSG移籍を決断。モナコも、レアルと同じオファーであることを条件にムバッペをPSGに放出することを許可したのだった。
もし、2017年夏にベイルがユナイテッドへ移籍していれば、ムバッペは今頃レアルのユニフォームを着ていたかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)