「力強さ」と「違い」を生んだ選手は? 英記者がトルクメニスタン戦“先発11人”を採点
日本はアジア杯初戦でトルクメニスタンに3-2で辛勝 長友は後半の逆転劇を牽引
日本代表は現地時間9日、アジアカップ初戦でトルクメニスタン相手に3-2で競り勝った。前半26分にワールドクラスのミドル弾を叩き込まれて先制点を献上するも、後半11分、15分にFW大迫勇也(ブレーメン)が立て続けにゴールを決めて一気に逆転。同26分にはMF堂安律(フローニンゲン)が巧みな反転からネットを揺らして追加点を奪った。後半33分にPKを決められて1点差に詰め寄られたものの、3-2と打ち合いを制して白星スタートを飾っている。
まさかの辛勝となったが、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏が、トルクメニスタン戦に先発した11選手を10点満点で採点。殊勲の2ゴールを挙げた大迫に最高点を与え、DF長友佑都(ガラタサライ)とMF原口元気(ハノーファー)に対しても「違いを生み出した」と称賛を送っている。
◇ ◇ ◇
■トルクメニスタン戦の日本代表スタメン11人の採点(10点満点)
【GK】
権田修一(サガン鳥栖) 4点
威厳あるパフォーマンスを発揮できず。トルクメニスタンの先制点となったシュートももっと上手く対処できたはずで、PKも与えてしまった。
【DF】
酒井宏樹(マルセイユ) 6点
逆サイドの長友がもたらした貢献に対し、その一部ほどの仕事にとどまった酒井は、静かな日を過ごすことになった。
吉田麻也(サウサンプトン) 6点
日本がポゼッションを69.9%と支配するなか、後半から対角線のパスが効果を発揮。チーム2点目も吉田のパスが起点になった。もっとも、ディフェンスリーダーとしては、2失点の結果には反省も必要だろう。
槙野智章(浦和レッズ) 6点
冨安のボランチ起用に伴い、スタメン出場。2失点目につながるPKとなったシーンでは、抜け出した相手MFアルティミラト・アンナドゥルディエフを捕まえ切ることができなかった。一方、吉田の背後を突かれた際、的確にカバーする場面も何度か見られた。
長友佑都(ガラタサライ) 7点
前半はやや活気がないように見えたが、違いが作ることを止めようとはしなかった。その成果は後半に形となった。
[ftp_del]
>>【PR】元浦和の鈴木啓太氏が2018年Jリーグを総括 DAZNで広がる「観る側の面白さ」
[/ftp_del]
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。