香川所属ドルトムントが期待する”アジアの可能性” タイ1部王者と提携
選手発掘に定評のあるドルトムントが目をつけた、ASEANという市場
日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは、タイのブリーラム・ユナイテッドと提携するなどアジア・マーケットの開拓に力を入れている。衛星放送「FOXスポーツ」アジア版では「ドルトムントはASEAN(東南アジア諸国連合)の可能性に期待し続けている」と、ブンデスリーガ首位を走る名門クラブとアジアとの結びつきについて報じた。
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若き才能の発掘や育成に定評のあるドルトムント。近年ではドイツ代表MFマリオ・ゲッツェやアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチ、イングランド代表MFジェイドン・サンチョといった選手が10代から活躍。そんなタレントをビッグクラブへ高額で売却し、再び若手を発掘するというサイクルを回してきた。
そうしたなかで、ドルトムントが目をつけているのがアジアのマーケットだ。特にタイやマレーシアなどのASEAN諸国に注目している。その証拠に、近年はマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムFC、シンガポールのウォーリアーズFCと契約を結んでおり、2018年11月には新たにタイ1部リーグ王者のブリーラム・ユナイテッドとパートナーシップを締結し、関係を広げている。
両クラブはU-9からU-19までの育成年代から強化に取り組み、若い選手たちがトップチームで出場機会を得られる道を探っていくという。将来性のあるブリーラム・ユナイテッドの選手が、交換留学という形で欧州トップクラブでの経験を積むことも、可能になるのだ。
ドルトムントのアジア部門でマネージング・ダイレクターを務めるスレッシュ・レッチュマナン氏も、東南アジアの可能性を強く信じている一人。ブリーラムとの提携を受け、「(タイの選手がドルトムントへ来る可能性は)間違いなくある。2、3年のうちか、少なくとも次の世代にはやってくるだろう」とコメントしている。
現在、ドルトムントに所属するアジア人選手といえば、日本代表MF香川真司だけだが、それに続くアジアからの才能がやってくる日も近いのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)