日本の司令塔・柴崎岳の覚悟 “条件付き”で「必ずどんな相手でも勝てる」に込めた思い
冷静沈着な印象も… 「むしろ形容するなら、覚悟と言ったほうが正しい表現」
静かに牙を研いでいる印象の柴崎は、確固たる自信を漂わせているように見える。ところが実際はやや異なるという。柴崎は「そこまで自信を持っているわけではない」と説明し、「むしろ形容するなら、覚悟と言ったほうが正しい表現の仕方なのかなと思います」と言及。自身の心情をより的確な言葉で表現している。
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辞書には「覚悟」の様々な意味が掲載されている。(1)危険・困難な状況を予想し、対応できる心構えをすること(2)迷いを脱し、道理を悟ること(3)観念すること、などが主だ。大会に向けた柴崎の心情は(1)そのものだが、語る言葉からは(2)の意味合いも滲み出ている。
「相手によってモチベーションが左右されるというよりは、自分たちのところにしっかりフォーカスし、“自分たちが今、何ができるか”を全力で取り組まないといけない。そのなかで良いパフォーマンスができれば、必ずどんな相手でも勝てる。精神的な面、戦術的な面、自分たちの成長のために1試合1試合を戦いたい」
必ずどんな相手でも勝てる――。その一言は“正しい物事の道理がある”と言わんばかりだ。「良いパフォーマンス」の条件付きとはいえ、日本のポテンシャルを信じているからこその言葉だろう。
日本が2大会ぶりの美酒に酔いしれた時、柴崎の覚悟も結実の時を迎える。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)
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