レアル守護神が明かす激動の移籍最終日の舞台裏 「あの夜、泣いたんだ」
次節ビルバオ戦では2つのクラブ記録を更新も
移籍最終日はナバスにとって非常にナーバスな1日となったはずだ。書類へのサインはメディカルチェックを受けたベッドの上で済ましていた。飛行機に乗る準備も整い、あとは移籍の決定を待つだけの状態だったという。ナバスはその時の状況を克明に語っている。
「代理人は電話を気を配るよう言った。たとえ飛行機に乗ることがなかったとしても、(マドリードの)バラジャス空港に行かなければならなかった。待合室で待っている間、僕は考えたよ。神様が僕にマドリードを離れろと告げているんだと。でも、実際は違った。僕に移籍してほしくなかったんだ。僕はここにいる」
逆転残留を果たしたナバスは、ここまでリーグ戦4試合、UEFAチャンピオンズリーグ1試合の計5試合全てでクリーンシートを記録。次節のアスレティック・ビルバオ戦ではカシージャスが持つ460分間連続無失点のクラブ記録を更新する可能性がある。また、リーグ開幕からの連続無失点という記録では、クラブOBのミゲル・アンヘル氏の持つ431分にあと71分と迫っている。白い巨人への純愛を貫く新守護神は、2つの記録を更新し、新たに歴史に名を刻むことになるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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