カンテがチェルシーの“アザール依存症”に警鐘 「全員が頼れる存在にならないといけない」
今季チェルシーの総得点38得点のうち19得点に関与したアザール
チェルシーは2日に行われたプレミアリーグ第21節のサウサンプトン戦を0-0で引き分けた。今季、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権獲得につながる4位以内を巡り、激しい戦いを繰り広げているチェルシーだが、残留争いの渦中にいるサウサンプトンを相手に勝ち点「2」を逃す結果となった。今季、リーグ戦10ゴール9アシストのMFエデン・アザールも不発に終わったが、フランス代表MFエンゴロ・カンテは、アザールだけに依存してはいけないと、クラブの公式サイトで語っている。
リーグ戦2連勝中のチェルシーは、序盤からボールを保持してサウサンプトンを攻め立てた。しかし、アジアカップ出場前、最後のプレミアリーグの試合出場となった日本代表DF吉田麻也を中央に据える5バックで守りを固めるサウサンプトンの守備を崩すことができない。前半34分には、アザールが最終ラインの裏でボールを受け、左足でゴールを狙ったが、GKアンガス・ガンに阻まれる。
チェルシーは後半もアザールを中心にサウサンプトンのゴールに迫ったが、ガンの守るゴールを割ることができない。後半25分には途中出場した元スペイン代表MFセスク・ファブレガスのパスを受けたスペイン代表FWアルバロ・モラタがゴールネットを揺らすが、オフサイドと判定される不運にも見舞われた。結局、試合は0-0で終了し、90分を無得点で終えた攻撃陣は「アザール頼み」との批判を集めることとなった。
中盤を支えているカンテは、「みんなエデンがファンタスティックな選手だと知っている。今シーズン、その前のシーズンも彼はチームを助けてくれている」と、チームに対するアザールの貢献度を称賛するとともに、チーム全員がパフォーマンスを上げなければいけないと警鐘を鳴らす。
「彼は、どんな時でも違いを作り出せる選手だ。でも、全員が頼れる存在にならないといけない。チャンスを作ったけれど、得点できなかった。難しい時期だけど、立ち直らなければいけない」
チェルシーは次節、12日にホームでニューカッスルと対戦する。5位アーセナルとの勝ち点差は「3」。20試合を終えて上位6チーム中、最少の38得点のチェルシー攻撃陣は、その半分に関与している絶対的エースを助けられるか。
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