決勝弾の帝京長岡MF田中、連携の“参考書”とするスペインの名門とJクラブは?
後半38分、ワントラップからの左足シュートで殊勲の決勝ゴール
終了までラスト2分、自身4本目のシュートが貴重な決勝点になった。帝京長岡(新潟)のMF田中克幸は、3日の全国高校サッカー選手権3回戦の長崎総科大附(長崎)との一戦で、後半38分に左足で2-1の決勝ゴールを決めた。
前半から何度もゴールを脅かしながら、シュートだけが決まらなかった。前半6分にはペナルティーエリア内からループシュート気味に狙ったヘディングがクロスバーに阻まれ、同28分には得意の右45度からのシュートも枠を逸れた。後半8分にはゴール正面から放ったミドルが枠を外れた。古沢徹監督が「技術が高くシュートが上手い選手なんです」と話すアタッカーは、チャンスを決め切れずにいた。
そうしたなかで、後半38分にラストチャンスは訪れた。左サイドからMF谷内田哲平が入れたクロスを中央でつなぐとボールは田中のところへ。一つトラップを入れて相手のタイミングをズラすと、左足のシュートがゴール右のサイドネットを打ち抜いた。古沢監督も「あの独特の間とシュートは天性のもの」と褒め称える。そして「フィジカルが付けば上でも通用するはず」と、2年生アタッカーの将来性にも期待を込めている。
1回戦から登場して3試合目の帝京長岡にあって、右サイドハーフの田中と右サイドバックのDF吉田晴稀が見せるコンビネーションは際立っている。左利きで中央に向いてプレーする田中と、ウイングのように高い位置まで進出する吉田のコンビは、さながら今季のJ1を制した川崎フロンターレのMF家長昭博とDFエウシーニョのように見える。田中もまた、そうしたプレーにインスピレーションを受けているのだという。
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