青森山田のMFバイロン、攻撃以上にこだわる“完璧な守備” 「負ける気はしなかった」
大津戦ではポスト直撃シュートに加え、巧みなドリブルでチームの3点目を演出
第97回全国高校サッカー選手権大会の3回戦で強豪・大津(熊本)に3-0で完勝した青森山田(青森)の右サイドで異彩を放つのが、左利きのMFバスケス・バイロンだ。巧みなドリブルと精度の高いキックでチャンスを演出するなど攻撃センスが光るが、「自分のなかでは攻撃よりも守備から」とディフェンスに重きを置く献身的な姿勢を貫いている。
2大会ぶりに優勝を目指す青森山田は1回戦をシードで2回戦から登場。昨年と同じ対戦となる草津東(滋賀)に6-0で圧勝し、3回戦では優勝候補の大津と激突した。
互角の戦いが予想されていたが、青森山田は前半からペースを握ることに成功した。同19分にセットプレーから、FW佐々木銀士、同23分にJ1コンサドーレ札幌内定のMF檀崎竜孔が立て続けにゴールを挙げると、後半にも途中出場のMF藤原優大が決めてダメ押した。
バスケスは前半にポスト直撃のシュートを放って会場をどよめかせるなど、際立つ存在感を放っていた。3点目の場面では足裏を巧みに使ったドリブルで右サイドを切り裂き、ゴールを演出した。
「いくら強豪とはいえ、今までやってきたことを全員で信じてやろうという気持ちでやった。先制した時にはもう負ける気はしなかった」
試合を振り返り、バスケスはこのように語ってる。厳しい練習を乗り越えたという自信がプレーにも表れた。「思いっきり楽しくプレーできました」と強豪・大津相手にも普段どおりのプレーができたという。
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