大津が示した公立校のプライド 「タイトルマッチが5つ続くような感覚」で得たものは?
3回戦で青森山田に0-3で完敗 高円宮杯の「プレミアリーグPO」から激戦続きで消耗
わずか1カ月の間に「5つのタイトルマッチ」を戦うような感覚――。第97回全国高校サッカー選手権3回戦でその戦いに終止符を打ったのが大津(熊本)だ。公立の雄、そしてJ1湘南ベルマーレ加入が内定しているキャプテンのDF福島隼斗らを擁して厳しい組み合わせを勝ち上がってきたが、3日に行われた青森山田(青森)との一戦では0-3で完敗。大津の平岡和徳監督は「選手も生身の人間ですから」と、その健闘ぶりを称えた。
これまでDF植田直通(セルクル・ブリュージュ)やDF谷口彰悟、DF車屋紳太郎(ともに川崎フロンターレ)といった日本代表クラスの選手を輩出してきた大津。12月31日の1回戦では注目の2年生FW西川潤ら擁する桐光学園に5-0、2日の九州勢対決となった大分(大分)戦は2-2のPK戦の末に勝利を果たしたものの、その消耗度は大きかった。
「もし両方が万全でできていれば……というほど、満身創痍の状態でした」(平岡総監督)
一般的な注目度の高い選手権とともに、大津にとっては“絶対に負けられない大会”が12月から続いていた。それは年間通じて行われる高円宮杯の「プレミアリーグプレーオフ」からだ。14日の準決勝、静岡学園(静岡)に3-1、16日の決勝で矢板中央(栃木)に3-1で勝利して1年でのプレミア復帰を決めた。
しかし、ここから短期間で選手権への準備へと移行し、なおかつ初戦の相手が桐光学園だった。そして2011年度大会にはベスト4経験のある大分、そして青森山田と全国有数の強豪校とこれだけ短期間にマッチアップするのは、高校サッカーでもまれなケースだろう。
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