前年4強の矢板中央で輝く“美しきライバル関係” エース負傷で「やってやろうと…」
前回大会ベスト4のメンバーが9人、さらなる躍進に期待
そんな状況で望月は、見事起用に応えた。指揮官は「大塚はフットサルのU-19日本代表でこの間、東アジア大会に行ってきて、そのいない間には望月が出ていたりと、2人でライバル心を燃やしながらやったのがお互いの成長につながったのだと思います」と語る。2人はポジションを争いながら切磋琢磨しているという。
当の望月にしても「本来だったら尋斗が出ていたんだと思うんですけど」としたうえで、「あいつが怪我をして2、3日練習をやっていなかった。そこで監督から出番をもらったので、結果を残そうと、やってやろうという気持ちでやりました」と頼れる男の不在に奮起していた。
チーム内で起こる健全な競争が、そのままチーム全体の成長を後押ししている。昨年ベスト4のメンバーが9人残るだけに、矢板中央のさらなる躍進が期待できそうだ。
(石川 遼 / Ryo Ishikawa)
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