ベレーザが大会連覇と3冠達成! 皇后杯決勝で延長にもつれ込む激闘制しINAC撃破
INACが先制するも延長戦へ、最後は4-2でベレーザが勝利
2019年の日本サッカー最初の公式戦となった皇后杯決勝が1日にパナソニックスタジアム吹田で行われ、延長戦にもつれ込む激闘の末に日テレ・ベレーザがINAC神戸レオネッサを4-2で破り大会の連覇と3冠を達成した。
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なでしこリーグ、リーグ杯に加え、皇后杯の3冠を目指すベレーザは、準決勝では浦和レッズレディース相手に内容的には完勝と言える1-0で勝利。一方、両大会とも2位でリベンジに燃えるINACはジェフ千葉レディースとの準決勝を延長戦の末に1-0で制して決勝に進んできた。
大阪での元日決勝は、立ち上がりからベレーザがボールポゼッションを高めるなか、INACは激しいプレスで対抗。ベレーザはINACの最終ラインの突破に成功する場面は少なく、MF長谷川唯がゴール正面からミドルシュートを狙う場面こそあったものの、なかなかシュートまでつなげることができない時間が流れた。
そうしたなかでINACは前半41分、左サイドからMF仲田歩夢が入れたクロスにニアサイドでFW岩渕真奈が頭で合わせる決定機を作ったが、ボールはわずかに枠を外れた。それでも同43分、相手の最終ライン手前で前を向いた岩渕が右足アウトサイドでスルーパスを出すと、走り込んだMF増矢理花が抜け出してGKとの1対1を冷静に決めてゴール。1-0とINACが先制に成功してハーフタイムを迎えた。
後半に入ってもベレーザがポゼッションを高めるなかで迎えた同9分、左サイドのペナルティーエリア内でFW植木理子が縦に仕掛けてクロスを上げると、必死にカバーに入ったINACのMF杉田妃和の足に当たったボールはコースが変わってゴール内へ。女王ベレーザが1-1の同点に追いついた。
試合が膠着し始めたなか、勝ち越しゴールはベレーザだった。同26分、左サイドの植木から中側に攻撃参加した途中出場のDF宮川麻都に渡り、中央へのボールをFW田中美南が競ったこぼれ球をMF籾木結花が蹴り込んで2-1とリードを奪った。
それでもINACは同32分、速攻から左サイドに展開されたボールを受けた仲田が中央に丁寧なボールを返すと、FW京川舞がGKとの1対1を冷静に決めた。常盤木学園高校時代からのコンビが2-2の同点ゴールを奪った。一進一退の好ゲームは90分で決着がつかず、延長戦に突入した。
延長戦で強さを見せたのはベレーザだった。延長前半4分、MF三浦成美からのフィードは田中がトラップしきれなかったが、さらに走り込んでいた籾木が蹴り込んで自身この日2点目のゴール。さらに同14分、背後へのロングボールに抜け出した田中がGKとの1対1を決めて4-2と一気にリードを広げた。
ベレーザは延長後半に前線の枚数を増やしたINACの攻撃を抑え、そのまま勝利。皇后杯2連覇を飾ったなか、今季は2007年以来のリーグ戦、リーグ杯と3冠を成し遂げ、2018年シーズンを締めくくった。
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(FOOTBALL ZONE編集部)