遠い遠い結果 ミラン本田、勝利にも硬い表情で「個人的に満足していない」
鳴り止まぬブーイング
ACミランの日本代表MF本田圭佑が、19日の本拠地パレルモ戦でトップ下として先発出場した。試合は3-2で勝利したが、ゴールに絡むことができず、後半35分に途中交代した。本田は、今季リーグ戦でゴールなど結果を出せない現状に自ら「満足していない」とダメ出しした。
本拠地サンシーロスタジアムで、MFアンドレア・ポーリと交代でピッチを後にした本田には、厳しいブーイングが浴びせられた。シニシャ・ミハイロビッチ監督からは守備時の泥仕事をしっかりこなす姿勢を高く評価されているが、サポーターは攻撃での違いを見せていない背番号「10」に対する不満を 明確にしている。
試合後、ミックスゾーンで報道陣に対応する前、地元テレビ局「Bein Sports」の取材に英語でこう応えた。
「個人的には満足していない。続けて練習しなければならない。監督の言われたことをみんなでよりゴールを目指して向上させなければならない。ミランは守備に問題があるが、より発展しなければならない」
自らのパフォーマンスとチームの守備面に苦言を呈し続けた。前半21分の先制の場面では、若き右サイドバックのカラブリアの崩しから、中央でMFボナベントゥーラがマーカーを引きつけてヒールで流し、バッカがフィニッシュという美しい連係でゴールを奪った。同40分の2点目は自らファウルを奪い、ボナベントゥーラが鮮やかな直接FK弾を沈めた。そして、後半30分の決勝点はMFクツカからのクロスにバッカがヘディングで決めた。3ゴールは、いずれも素晴 らしかったが、本田自身はそこに絡むことができなかった。
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