「ザッケローニ監督に多くの非難が集中している」と伊紙 コロンビア戦で攻撃面を修正する必要性も指摘

東京の空は暗く陰っている」

 書き出しでは、順風満帆だった指揮官の厳しい現状をザッケローニ監督の住んでいる首都の不穏な空の色にたとえている。

「誰もW杯に満足していない。コートジボワール戦の後、中田英寿もザッケローニにタックルを食らわせた。ギリシャとの引き分けは、魂をかき乱した。内田は香川がベンチにいたことについて率直に話した。『彼のような選手はなかなかいない。とても優れた選手』『ギリシャは10人でもどう戦えばいいか分かっていた』と」

 記事はそう厳しい論調で伝えており、かつてASローマでセリエA優勝に貢献したイタリアで最も有名な日本人選手も日本代表の戦いぶりには満足していないと指摘。日本屈指の名手である香川真司(マンチェスターU)をスーパーサブにする奇策も実らず、数的不利のギリシャを攻略できなかった点にも言及している。

 ザッケローニ監督は「あまりにも我々のいつもの試合に比べて、スピードがなかった。ゴール前にアイディアが不足していた。今度はただただ勝たなければならない」と語っているという。

 日本は自力突破の可能性が消滅。日本の決勝トーナメント進出には、すでに勝ち上がりの決まっているコロンビアに勝ち、かつ、コートジボワールがギリシャと引き分け以下に終わらなければいけない。記事では、他力本願の状況に直面したイタリア人指揮官に攻撃の修正の必要性を訴えている。

「ザッケローニ監督は攻撃の問題を解決しなければならない。本田をよりプレーに関与させる。今まではボールのポゼッションは多かったが、リズムが遅かった。戦術が簡単に予想できる。中央を崩すことができない。そして、ザックは2010年からの(日本サッカー協会との)契約が切れようとしている」

 批判の中で日本から去るのか。見事な手綱でチームを立て直し、勝利とともに有終の美を飾るのか。ザッケローニ監督の“最後の采配”には厳しい視線が浴びせられている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング