チェルシー獲得合意報道も、アーセナルからの対抗オファーに期待か

　ドイツ紙「ビルト」は現地時間29日に、ドルトムントに所属するアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチが、来夏にチェルシーへ移籍することで合意したと報じた。しかし、米スポーツ専門局「ESPN」によれば、契約はまだ固まっておらず、ドルトムント側はプリシッチに関心を示している他クラブからの“カウンターオファー”を待っている状況だという。

「ESPN」が関係筋から得た情報によると、来夏のプリシッチ獲得を狙うチェルシーは、5000万ユーロ（約63億円）以上の金額でドルトムントにオファーを提示。ドルトムント側は2020年まで契約を結ぶプリシッチを今冬に売るつもりはないと宣言しているが、“適切な額”のオファーが届いた場合は、同選手の夏の移籍にゴーサインを出すものと見られている。

　マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナルとプレミアリーグの強豪から関心を寄せられていたプリシッチだが、5000万ユーロ以上のオファーを提示したことで、チェルシーが獲得競争で一歩リードしたと言われている。しかし、ドルトムントは急いで契約をフィックスするつもりはなく、ライバルからの対抗オファーを待つ姿勢だという。

　ただ、以前プリシッチに興味を示していたユナイテッドからは、確かなオファーが届いていない様子。ジョゼ・モウリーニョ前監督を解任し、オレ・グンナー・スールシャール暫定監督にトップチームを任せている同クラブは、来季の補強よりも次期指揮官探しが先決のようだ。