“先輩”中村俊輔の名前に10秒間の沈黙… 涙を堪える桐光学園FW西川が背負ったエースの責任
インターハイ準優勝の桐光学園、選手権初戦でまさかの5失点大敗
試合終了を告げる笛が鳴った直後、2年生にして桐光学園(神奈川)の絶対的エースであるFW西川潤は涙を見せず、3年生の先輩たちがピッチで泣き崩れる姿を、唇を噛み締めながら目に焼きつけていた。
インターハイ準優勝の桐光学園は31日、第97回全国高校サッカー選手権の1回戦で大津(熊本)と対戦。年代別代表選手が揃う難敵との注目試合となったが、結果は0-5の惨敗。なす術もなく、初戦敗退を余儀なくされた。
西川は9、10月に行われたU-16アジア選手権で大会MVPに選出され、その名を轟かせた。県大会決勝でも1得点1アシストでチームを選手権出場へと導いた。インターハイ準優勝の雪辱を晴らすべく、選手権では得点王を狙うと公言していた西川だが、結果的に初戦敗退で一度もゴールネットを揺らすことなく大会を去ることになった。
試合後の取材エリアで気丈に振る舞っていた西川は、選手権直前に飛び級でU-19日本代表に選出され、12月13日から10日間にわたってブラジル遠征に参加する過密日程を強いられたことについても、「疲れを言い訳にはしたくない」と強い責任感を見せていた。
西川にとって、これだけ思うようにプレーできない試合は、そう経験したことがないものだったようだ。マッチアップしたのが湘南ベルマーレ入団内定の大津DF福島隼斗だったこともあるが、それでも今大会屈指の注目選手としての重圧や、選手権という初の大舞台を前に身構えてしまった部分が少なからずあったのかもしれない。
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