東福岡が浦和南との“赤の名門”対決に4-0快勝! 大森の35m弾など3年ぶり選手権制覇へ好発進
前半に3ゴールを奪い圧倒、4度目の全国制覇へ快勝発進
“赤い彗星”と“赤き血のイレブン”の激突は、エースの超ロングシュートなどで東福岡に軍配が上がった。第97回全国高校サッカー選手権1回戦、東福岡対浦和南の一戦がNACK5スタジアム大宮で行われ、4-0で東福岡が圧勝。3大会ぶり4度目の全国制覇へ好発進した。
ともに全国制覇の経験を持つ名門校同士で1回戦屈指の好カードとなったこの一戦、17年ぶりの同大会出場となった浦和南はインターハイで東福岡に0-3で敗れていることもあり、雪辱を期して臨んだ。一方、3年前の選手権王者である東福岡は、FC東京入団が内定しているDF中村拓海らが先発し、キックオフを迎えた。
まずビッグチャンスを作ったのは前半2分、浦和南だった。左サイドを起点にペナルティーエリア内で展開すると、2年生FW佐藤智隆が痛烈な右足ボレーを放つ。この一撃はクロスバーを直撃したものの、日本サッカー協会の田嶋幸三会長、解説者の水沼貴史氏ら偉大なOBが見守るなかで奮闘し東福岡を押し込んだ。
一方の東福岡も前半11分に中村拓海が左サイドを疾走してチャンスメイクするなど、徐々に地力を見せ始める。この流れの中でスーパーゴールが生まれたのは前半15分、東福岡伝統の4-1-4-1システムで最前線を務めるFW大森真吾だった。右サイドに流れた大森は、タッチライン際ギリギリでボールに追いついた瞬間、クロスを警戒する相手GKの位置を見極めてダイレクトシュートを選択。約35メートルもの距離、そして向かい風の中でもきっちりとゴール枠内へと飛ばし、先制点を奪い取った。
大森の勢いはとどまらない。前半21分、ロングボールに対して相手DFとGKの連係ミスを見逃さず、無人のゴールに流し込み追加点をゲット。勢いに乗った東福岡はその1分後、右サイドのMF井本寛次からの絶妙なクロスをMF野寄和也のダイビングヘッドで叩き込んだ。
3-0でハーフタイムを迎えた東福岡は、後半開始直後にも野寄が右サイドを突破してシュートを放つ。それでも浦和南は前線からのハイプレスで東福岡を自陣に押し込む時間帯を作るなど、諦めない姿勢を貫いた。しかしその隙をついた東福岡は7分、MF篠田憲政のスルーパスを受けたMF荒木遼太郎が冷静にGKとの1対1を制して4点目を決め、試合を決定づけた。
浦和南は9分にCKからDF相馬海音、11分には小気味よいパス回しからMF岡田竜哉がそれぞれシュートを放ったものの、東福岡GK松田亮のファインセーブに阻まれた。試合は大声援を受けた浦和南が最後まで健闘したものの、最後まで集中力を切らさなかった東福岡が盤石の戦いぶりで2回戦への切符を手に入れた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)