ファーガソン引退の真実 赤い悪魔と別れを告げた本当の理由とは

ある夜に気づいたキャシー夫人の孤独

「正直、私はもっと続けるつもりだったんだ。だが、ある日の夜、私は偶然、テレビを見ていた妻を眺めていた。しかし、彼女はテレビから視線を逸らし、部屋の天井を虚しそうに見上げていた。その時に気づいたんだ。私は、彼女を孤独にさせていたことに」
 自著「LEADING」の出版に際して、インタビューに応じた名将はこう語った。キャシー夫人は双子だった。姉妹のブリジット・ロバートソンさんが2012年10月に亡くなったことでキャシーさんは孤独感を強めていたという。
 当時現役続行を表明していたサーの突然の引退劇には、妻への想いが強く影響していた。赤い悪魔に人生を注いだ男は、妻を愛する夫として日々を過ごすことを決断した。現在、73歳のスコットランド人は愛する夫人の傍で赤い悪魔を見守っている。

 

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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