明暗分かれた「守護神PK対決」 敗れた駒澤大高GKが試合中に作った“敵陣での円陣”
宮崎が相手陣内で形成した異例の円陣
それでも宮崎は、試合中に守護神らしい姿を見せていた。序盤から攻勢に出ていた駒澤大高だが、徐々に相手のカウンターに晒される機会が増え始めていたタイミングで、前半30分に相手選手の負傷の手当でしばらく時間が止められることになった。
すると、宮崎は自陣ゴール前から50メートル以上の距離を駆け出し、味方にアドバイスを送っていた。するとチームメートがその言葉を聞こうと集まり、相手陣内で11人が円陣を作る異例の光景となった。
「だんだんと相手にボールを持たれる回数が増えてきていて、何点かコーチングしたいことがあったけど、声が届かない。だから、負傷者が出たあのタイミングで敵陣まで走って行った。修正点を共有しているうちに、自然と円陣ができていた」
それを機に再びソリッドな試合運びを取り戻した駒澤大高は、宮崎の作った円陣の6分後、先制点を奪うことに成功する。試合は最終的にPK戦で涙を呑むことになったが、宮崎が開幕戦で見せた奮闘は、チームを助ける守護神そのものだった。
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(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)