明暗分かれた「守護神PK対決」 敗れた駒澤大高GKが試合中に作った“敵陣での円陣”

駒澤大高GK宮崎は、「PKを止めることができなかった」と自らを責めていた【写真:Football ZONE web】
駒澤大高GK宮崎は、「PKを止めることができなかった」と自らを責めていた【写真:Football ZONE web】

「決める」と「止める」の心境が分けた勝敗

「これまで練習でもPKを止めることが少なかった。だから都大会でも(第2GKの)磯部(幸輝)がPK戦を務めていた。でも、練習でも徐々にPKを止められるようになってきて。だから監督も今回任せてくれたんだろうし、信じてくれた監督に申し訳ない。あれだけみんなが決めてくれたなかで、自分が止めるしかなかった。だが、できなかった。申し訳ないという気持ちしかない」

 勝敗が決した瞬間、宮崎はピッチに倒れ込んだまま、しばらく天を仰いでいた。「正直、受け入れることができなかった。えっ、これで終わりか、って」。試合後の取材でも、その場面を振り返った際、目に涙を浮かべていた。

 宮崎は小学4年生からGK一筋でゴールマウスを守ってきたのに対し、新垣は中学時代まで中盤のアンカーを務めていたこともあり、PKの場面では「決める」とキックに自信を持っていた。だが、宮崎は外したこと以上に「PKを止めることができなかった」と自らを責めていた。その差が、最後の11人目の場面で浮き彫りとなったのかもしれない。

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