「彼はリスペクトを欠いた」とラニエリ監督激怒 フランス人FWを批判した理由とは?
監督の指示を無視してPKキッカーを務めて失敗、1-0勝利も怒り収まらず
試合に勝ったからお咎めなし――というわけにはいかなかった。29日に行われたプレミアリーグ第20節で、クラウディオ・ラニエリ監督の率いるフルハムは、ハダースフィールドに1-0で勝利。0-0で迎えた後半アディショナルタイムに、セルビア代表FWアレクサンダル・ミトロビッチが劇的なゴールを決めるという展開だったが、試合後にイタリア人監督の口からは、「彼は私に対しても、クラブに対しても、チームメートに対しても、観客に対しても、リスペクトを欠いた。私は彼に『それは正しくない』と伝えたよ」と厳しいコメントが飛び出したと、英公共放送「BBC」が報じている。
ラニエリ監督が批判したのは、フランス人FWアブバカル・カマラだ。チーム内では、PKのキッカーを務めるのはミトロビッチと決められていた。しかし、カマラはこの決まりを破り、0-0で迎えた後半37分にミトロビッチと口論を繰り広げた挙句、PKキッカーを務めてシュートを失敗した。
試合後、決勝点を挙げてチームを救ったミトロビッチは、「小さな口論があったが、PKは僕の役割だと思っている。彼(カマラ)は、そう思っていなかったようだけど、それは尊重しないといけない。過去にも同じようなことを経験していたしね。このことに問題はないよ。彼はPKを失敗したけど、それもサッカーの一部だ。後半から彼が出場して、試合の流れを変えてくれたのは、間違いないからね」と、カマラに理解を示す余裕を見せた。
怒りが収まらないのは、ラニエリ監督だ。「私はアブバカマル・カマラに『ボールをアレクサンダル・ミトロビッチに渡せ』と言ったんだ。PKを蹴るのは、彼の役割なんだ。カマラのやったことは、信じられない。彼を殺したかった。彼は(マンチェスター・ユナイテッド戦で)最後にPKを決めていたからとボールを譲らなかったが、PKを蹴るべきはミトロビッチだったんだ」と、まくし立てた。
それでも勝ち点3を得られたことについては、「信じられないことだった。難しい試合になることは分かっていたし、最後に点を取らなければいけないと予想していた。そして実際にそれが実現できた。この勝利と成果は非常に大きな意味がある」と、自身が就任した直後のサウサンプトン戦以来、7試合ぶりとなった勝利を喜んだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)