“平成最後”の高校選手権開幕! 瀬戸内主将が“4分超”選手宣誓「素晴らしい奇跡に感謝」
瀬戸内の佐々木主将、“4分超”選手宣誓全文
瀬戸内の佐々木主将の選手宣誓全文は以下のとおり。
「私たちは平成最後の第97回高校サッカー選手権大会に出場することに大きな喜びを感じています。そしてこれまで多くの偉大な先輩方がつないできてくださった高校サッカーの歴史が、全国4058校を代表する48校の私たちによって、その締めくくりができることを大変誇りに思います。
この平成という時代が幕を閉じようとしている年に、記録的な猛暑や地震、西日本豪雨災害を私たちは経験しました。被災された多くの方々は今もなお不安な日々を過ごされています。答えの出ない毎日、悲しみを抱えながら生きていくことは苦しくてつらいもので、何気なく過ごしている日々がいかに尊いものであるかを改めて考えるきっかけにもなりました。
監督、コーチ、ともに戦ってきた仲間、私たちを応援して下さるすべての方々、そして何よりどんな時も背中を押してくれたベストサポーターである家族の支えがあって、今この舞台に立てていることを忘れず、最後まで全力で戦い抜くこと。これが今、私たちにできることです。
ここに来るまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。いくら練習しても勝てず、つらくて何度もくじけそうになりました。何度もあきらめそうになりました。それでも、気がつけばボールを蹴っている自分がいました。仲間がいました。こうして数々の試練を、サッカーを愛する仲間とともに乗り越え、憧れのこのピッチに立つことができました。
しかし、これが終わりではありません。2020年東京オリンピックや、2022年カタール・ワールドカップに胸を馳せながら、新たな時代の幕開けとなる歴史の1ページを作るべく、ここから一歩を踏み出します。
すべての世のすべての人の平和が達成されるようにという、平和を尊いとする意味が込められた、この『平成』という時代に私たちは生まれ、育ちました。平和であることを願い、今こうしてこの舞台に立てる。決して当たり前ではないこの素晴らしい奇跡に、そしてサッカーができることに感謝し、すべての人に笑顔、感動、勇気、希望を与えることができるよう、全身全霊、正々堂々とプレーすることをここに誓います」
平成30年12月30日
広島県代表
広島県瀬戸内高校サッカー部主将
佐々木達也
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(FOOTBALL ZONE編集部)