C・ロナウド2発で得点ランク暫定首位 ユベントス快勝、開幕19戦17勝2分で無敗キープ
リーグ第19節サンプドリア戦で2-1勝利、VAR判定がポイントに
イタリア王者ユベントスは、年内最終戦であり、リーグ折り返しの節目であるセリエA第19節のサンプドリア戦を29日に戦い、2-1勝利で開幕から無敗を継続した。ユベントスはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが2得点で勝利に導いた一方、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を介したPK判定がポイントになった。
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試合が動いたのは開始から1分と少しだった。サイドチェンジをペナルティーエリアの左45度付近のポジションで受けたロナウドは、中央にカットインすると右足を振り抜いた。これがファーサイドの際どいコースかつGKの手前でバウンドするシュートになり、ボールはサイドネットに吸い込まれた。記録は前半2分のゴールとなるこの一撃でホームのユベントスがいきなりの先制ゴールを手にした。
その後もユベントスが全体的な主導権は握っていたが、前半30分を過ぎた頃に主審がプレーを止めると、少し遡ったプレーに対してVARの進言で確認が行われた。この結果、サンプドリアのコーナーキックの際にユベントスMFエムレ・ジャンにハンドの反則があったとしてPKの判定となった。これをサンプドリアのエースFWファビオ・クアリアレッラが同32分にゴール中央へ蹴り込み、古巣相手の一撃でリーグ9試合連続ゴールとした。
1-1の同点で折り返した試合は後半14分、ロナウドが再び左45度付近から右足を強振。強烈な一撃はGKがわずかに触るとクロスバーに当たって跳ね返った。さらに2分後、左サイドからの折り返しにロナウドが合わせたが、これもサンプドリアの守備陣が体に当ててコーナーキックに逃れた。
そのコーナーキックをMFミラレム・ピャニッチが中央に蹴り込むと、ボールはわずかに合わなかったが主審の笛が鳴り響きPKが宣告された。競り合いの後ろに抜けたボールが腕に当たったとしての判定にVARの進言で再び映像確認となったが、判定は変わらず。このPKをロナウドが中央に蹴り込んで同20分にユベントスが勝ち越しに成功した。
それでもサンプドリアはアディショナルタイム突入直後、ユベントスGKマッティア・ペリンのキックミスに詰めたところから味方のバックパスを受けたMFリッカルド・サポナーラがペナルティーエリアのライン付近から左足で巻き込むシュートを放つと、これがゴール左隅に吸い込まれて土壇場の同点劇かと思われた。しかし、またもVARの進言でオフサイドの判定が認められ、ゴールは取り消しになった。
結局、試合は2-1でユベントスが勝利し、リーグ前半19試合を17勝2分の勝ち点53という驚異的なペースで終了。レアル・マドリードからの移籍初年度となっているロナウドは、この日の2得点でリーグ通算14得点に伸ばし、前節終了時で13得点としていたジェノアのポーランド代表FWクリシュトフ・ピアテクを抜いて暫定でランキングトップとして年内の戦いを終えた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)