「他のサッカー次第というのはありますけど、自分たちは大きな目標を信じてやってきた。どれだけ自分たちを信じられるかを試されている。奇跡を信じない人のところには奇跡は起きない。強い気持ちで臨まないといけない。僕たちに残された道は勝つしかない。他の結果を変えるぐらいの気持ちで戦わないといけない。死ぬ気で、ゴールを守ることに集中したい」

　2大会連続となる決勝トーナメント進出の可能性が消失するかもしれないという絶体絶命のピンチで守護神は悲壮感を滲ませた。

　ワールドカップ優勝を目標として公言してきたザックジャパンだが、残念ながら本大会で低調なパフォーマンスに終始している。数的有利に立ちながら、相手から1ゴールも奪えなかったギリシャ戦では、イタリアのスポーツ紙の採点が相手の決定機を阻んだ川島に最高点を与えるほど、攻撃陣に冴えは見られない。

「自分は、攻撃と守備を切り離すのは分からない。当然、攻撃がフォーカスされるのは分かるし、前回大会は守備的な戦いをして、そこからどれだけ攻撃もやれるかをやってきた。ただ、守備を自分たちでフォーカスしてないかというと、そうじゃない。守備もあって、攻撃の部分でもどれだけできるか。だから、切り離すのは分からないですね」