途中出場の香川に独紙は平均点 「前線を明らかに活性化した」

新戦力も躍動

 ドルトムントは16日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の開幕戦でクラスノダール(ロシア)と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。日本代表MF香川真司は後半から途中出場した。
 この日はマンチェスター・ユナイテッドから新加入のMFアドナン・ヤヌザイを先発起用するなど、多少メンバーを入れ替えて臨んだドルトムント。前半に先制点を許したものの、DFギンターのゴールで1-1の同点に追いつくと、攻撃の中心でもある香川を投入。得点には絡まなかったが、何度かチャンスを演出した。
 一方、この試合のヒーローは普段、香川が起用されているインサイドハーフで先発した韓国代表DFパク ・チュホだった。香川が左サイドバックのDFのシュメルツァーに代わって後半から出場すると、パクが空いた左サイドバックのポジションへ。香川がインサイドハーフに入った。すると、後半ロスタイムに決勝点を挙げてチームを勝利に導いた。
 独地元紙「WAZ」の採点(1が最高、6が最低)で、45分間の出場となった香川は平均的な3.5点が付けられた。寸評では「前線を明らかに活性化した。65分にはヤヌザイの素晴らしいチャンスを演出」と紹介されている。先発出場のヤヌザイと、香川と途中交代でピッチを後にしたシュメルツァーがチーム最高の3点。決勝点のパクや同点ゴールのギンターは、香川やMFギュンドアンらと同じ3.5点とやや厳し目の評価を与えられている。チーム最低はFWオーバメヤンの5点だっ た。
 ユナイテッドからやって来て、初先発のヤヌザイは「ルールナハリヒテン」紙でも2.5点という高評価を受けている。同紙はパク、フンメルス、ギンターにもチーム最高の2.5点を与えた。一方、香川は平均以下の4点。ムヒタリアン4点、ギュンドアン4.5点、オーバメヤン5点と、前線の選手は大半が低評価だった。
 
 ドルトムントはこれで公式戦10連勝。トーマス・トゥヘル監督体制でタイトル奪還を目指す勝負のシーズンは、素晴らしいスタートダッシュで飾っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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