「今は傘がない」 クライフ息子、C・ロナウドのレアル退団はバルサへの“警告”と主張
バルサOBのジョルディ・クライフ氏はエース不在による“崩壊回避”の必要性を説明
今夏にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドをイタリア王者ユベントスへ放出したレアル・マドリードは、今季序盤に不振にあえぎ、現在はリーグ戦で首位バルセロナに勝ち点8差の4位に甘んじている。しかし、バルセロナのOBであるジョルディ・クライフ氏はレアルの状況は、バルセロナにとっての「警告だ」と語っている。
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レアルは絶対的エースだったロナウドが退団し、得点力不足を露呈。成績不振でフレン・ロペテギ監督は解任され、サンティアゴ・ソラーリ監督体制に変わった。FIFAクラブワールドカップで大会3連覇を果たすなど、徐々にチーム状況は上向いているとはいえ、チーム総得点はバルセロナの半分(24)で、勝ち点も8ポイント差が開いている。
しかし、「トータル・フットボール」を体現したオランダの英雄ヨハン・クライフの息子で、バルサOBでもあるジョルディ・クライフ氏はスペイン紙「スポルト」のインタビューで、レアルの状況は古巣バルセロナにとって「警告だ」と語っている。
「マドリードの選手は今も素晴らしい。だが、フットボールではたとえ0-2の状況でも勝てると思えるような選手が必要だ。メッシもそういう選手。それはもはや、サッカー以上に“信頼”だ」
ロナウドと並んで現代サッカー界の二大スターとされるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、バルセロナにとっての絶対的エースだ。今季も公式戦20試合で21得点と素晴らしいシーズンを過ごしている。
クライフ氏は、「マドリードを分析すれば、クリスティアーノが傘を持っていたことが分かるだろう。雨が降ってもチームの誰も濡れないのさ。でも今は、その傘がないんだ」と言及。ロナウドがレアルを一致団結させていたとし、メッシがいなくなればバルセロナも同じような危機に瀕す可能性があるとした。
メッシは2021年までバルセロナと契約を結んでいるが、クライフ氏の懸念する状況を回避することができるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)