マンジュキッチが加入後初ゴール

　悩めるイタリア王者ユベントスは15日、アウェーで迎えたUEFAチャンピオンズリーグ（CL）開幕戦のマンチェスター・シティ戦で、2-1の逆転勝利を収めた。
　ユベントスはリーグ開幕から3戦未勝利と前代未聞の泥沼にはまっていたが、昨季のファイナリストが今季CL開幕戦で意地を見せた。折あしく中盤のキーマンであるイタリア代表MFクラウディオ・マルキージオの戦線離脱も判明。トップ下として期待されていた新加入のエルナネスをボランチ起用する苦しい布陣だった。
　さらに、後半12分にはイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニのオウンゴールで先制を許してしまった。
　しかし、その苦境を救ったのは、前日の記者会見で百戦錬磨のイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンに世界トップレベルの存在だと絶賛された、フランス代表MFポール・ポグバだった。
　同25分、左サイドの浅い位置でボールを持ったポグバは、昨季までユベントスに在籍した“マエストロ”、イタリア代表MFアンドレア・ピルロが乗り移ったかのような柔らかいピンポイントのボールをゴール前に供給。それを走り込んだ新加入のクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチが右足で合わせ、ユベントス移籍後初ゴールを決めて同点に追いついた。
　勢いに乗ったユーベは続く同36分、ロングボールのこぼれ球を拾ったスペイン代表FWアルバロ・モラタが、左足で強烈なミドルシュートをたたき込み、2-1と逆転に成功。グループステージ突破を争うだろう相手との直接対決で、敵地での勝利とアウェーゴール2得点の、最高の結果を手にした。
　苦しみながらも、ついにシーズン初勝利を挙げたユベントス。いよいよイタリア4連覇中の絶対王者の逆襲劇がスタートしそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images