ベティスvsエイバルの試合で“事件”発生! 観客がピッチ内に“ある物”を大量投下
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ベティスファンの粋な計らい 「緑のサンタから恵まれない子供たちへのプレゼント」
世界のサッカーシーンでは興奮しすぎたファンが感情の高ぶりのまま、ピッチに物を投げ込む事件が発生しがちだ。MF乾貴士が所属するベティスの本拠地ベニート・ビジャマリンでも、ピッチ内に物が投げ込まれる“事件”が発生してしまった。22日に行われたリーガ・エスパニョーラ第17節のエイバル戦で、ベティスのサポーターによる“大量投げ込み”が発生した。しかし、その行動は英公共放送「BBC」などが「寛大だ」と称賛するものだったという。一体その理由とは――。
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2018年を締めくくる一戦として、ベティスはホームにエイバルを迎えた。前半21分にFWトニー・サナブリアのゴールで先手を取ったベティスだったが、後半27分にエイバルFWファビアン・オレジャナのゴールによって同点とされた。試合はそのまま1-1で終了し、引き分けに終わった。
UEFAヨーロッパリーグ(EL)圏内の6位につけるベティスとしては、勝ち点3を取りたかったが勝ち越しゴールを奪えずに試合の見どころを作ることはできなかった。しかし、この試合での最大のハイライトはハーフタイムに訪れていた。リーガ公式ツイッターではこのように伝えている。
「ベティスvsエイバル戦のハーフタイムに、ベティスのサポーターが幾千もの動物のぬいぐるみをベニート・ビジャマリンのピッチに向かって投げた」
「BBC」によると、クラブはこの試合前に地域の恵まれない子供に対して寄付を募る意向を示していた。それを意気に感じた4万9426人の観衆は、次々と動物などのぬいぐるみをピッチ内に投げ込んだのだ。それらは後半開始前に回収されて、ホームタウン地域の恵まれない家庭の子供にプレゼントされることになったという。
ベニート・ビジャマリンにはチームカラーの緑色であるサンタ帽子をかぶるファンが数多くいたという。クラブ公式ツイッターの日本語版でも「5万人の緑のサンタから、恵まれない子供たちへのプレゼント」と題して、この出来事を紹介している。普段は熱狂的なベティスサポーターがサンタクロースとなったことは、スペインの国境を越えて人々の心を温める“事件”となった。