内田らしい持ち味は発揮しきれず…　攻撃でセンスを感じさせた西だが完璧に破られ失点

【DF】
内田篤人　3試合・0得点　★★
グアダラハラ戦は局面の数的不利で自分のポジショニングのミスも含めた早い時間の失点。しかし、そこから試合を落ち着かせて逆手勝利の流れを引き寄せた。レアル戦、リーベル戦でも目立たないが気の利いたポジショニングや相手アタッカーとのマッチアップで対応していただけに、リーベル戦の終盤など彼がいない時間帯とのディフェンス面の差は明らかだった。その一方で、バランス重視もあってか、何度かチャンスを演出したものの、内田らしい機を見た攻撃の面で持ち味を出し切れなかった。

西　大伍　3試合・0得点　★★
準決勝ではベイルとマッチアップ。序盤は奮闘して何度か危険なピンチを防ぐも、次第に裏を取られるようになり、失点シーンはマルセロとのワンツーから完璧に破られた。後半から本職ではないボランチに入り、タイミングを外すパスなどで惜しいチャンスも演出したが、守備面では完全に後手に回ってしまった感は否めない。決勝でも、攻撃ではチャンスの起点になる働きも見せたが、オープンな展開になった状況で、サイドバックのディフェンスとしては難しかったところも。ただ、攻撃センスは可能性を感じさせた。

昌子　源　2試合・0得点　★★
レアル戦は「止める、蹴る、すべての面で相手が上だった」と認めたが、前半の最初のほうに内転筋を痛めていたことを明かし、リーベル戦は欠場。遠藤康のCKを頭でギリギリ合わせられなかったシーンもあったが、状態が万全ではなかったなかでも感じた差を、ここからどう埋めて行くかは昌子次第だ。

犬飼智也　1試合・0得点　★★
3位決定戦で出番を得たがチームは４失点。前半は、簡単に裏を取られてピンチを繰り返していたが、後半には立て直し、むしろピンチを救う存在になっていたのが印象的だった。動物的な守備の嗅覚なのか、キンテーロの危険な動きを唯一察知して防いだのも彼だった。もし、ここから大会が続いていたら勝利の立役者になっていた可能性も。来シーズンに期待だ。

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