守護神負傷の鹿島、交代直後のプレーで失点 クラブW杯3決は1点ビハインドで後半へ
前半24分、曽ヶ端出場直後にリーベル・プレートにセットプレーを決められて失点
FIFAクラブワールドカップ(W杯)3位決定戦、鹿島アントラーズ対リーベル・プレートが20日に行われ、鹿島は守護神クォン・スンテの交代直後のセットプレーで先制点を奪われ、0-1とリーベルにリードを許す展開となった。
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クラブW杯で2年ぶりの対決となったレアル・マドリードに1-3で完敗した鹿島。フランスへの移籍報道もあるDF昌子源がベンチに座り、DF犬飼智也がセンターバック、そして右サイドバックにDF内田篤人が先発。一方リーベルはアル・アイン戦で2得点のFWボレーらがスタメンで起用された。
序盤から圧力をかけたのはリーベルだった。開始早々1分にFWアルバレスの痛烈なシュート、3分には右サイドを崩し、FWボレが痛烈なシュートを放つ。これは鹿島のGKクォン・スンテが勇敢なセーブで防いだ。
しかしその2分後にクォン・スンテにアクシデントが起こる。MFパラシオスからのパスに抜けたFWボレーと、阻止しようと飛び出したクォン・スンテの足が交錯。右足を痛めたクォン・スンテの状況に鹿島のチームスタッフは即座に「×」マークを出したが、クォン・スンテはプレー続行を選んだ。
守護神の気概に奮起したのは鹿島だった。前半11分にMF遠藤康が蹴った右からのCKを犬飼がそらし、DFチョン・スンヒョンが押し込む。先制点を得たかに見えたがGKルクスがゴールラインぎりぎりでかき出し、得点とは認められなかった。それでも直後の12分にDF安西幸輝が際どいシュートを放つなど、南米王者に臆さない態度を見せた。
一度はプレーを再開したクォン・スンテだったが、結局プレー続行不可能を訴えてGK曽ヶ端準に交代となった。そのファーストプレーがCKだったことが、鹿島にとって不運となる。中央に上がったクロスにフリーとなったMFスクリーニが頭で合わせると、左ポストを叩きゴールラインを超える。南米王者らしい抜け目ない一撃によって、鹿島は先制点を許す展開となった。
リードを奪われた直後にも鹿島は大ピンチを迎える。右サイドからのクロスをデラクルスがスルーし、素早いターンからゴール前でフリーになったアルバレスが決定的なシュートを放つ。しかしこれを曽ヶ端が足で弾くビッグセーブ。絶対に許したくない2点目を食い止めた。
GKの交代によって交代カードを1枚切り、なおかつ先制点を許した鹿島。前半43分にはMF安部裕葵の軽やかな突破から安西がシュートを放ったもののクロスバー直撃で、同点ゴールとはならなかった。リーベルの圧力に苦しむ場面も目立ったが1点ビハインドで食い止めたことを、後半への逆襲へとつなげられるか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)