ジェラードの告白 CL優勝を成し遂げたレアル監督との冷え切った関係

「この世界では冷めた人間と働くことも気にならない」

 米MLSへと渡ったリバプールのレジェンドは、かつての恩師との冷えきった人間関係を暴露した。LAギャラクシーのMFスティーブン・ジェラードが、レアル・マドリードのラファエル・ベニテス監督とのリバプール時代の関係を自著の中で明らかにした。BBCなどが報じている。
 リバプールは、2005年シーズンにベニテス体制でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制した。当時からキャプテンとして中心選手だったジェラードだが、指揮官との関係は完全に崩壊していたようだ。
「これまでリバプールで一緒だった監督とは今でも電話をして話せる仲だ。ベニテスを除いてね。これはとても残念なことだ。僕らはキャリアの中でも最高の夜(05年のCL制覇)を共にしたというのに」
 ただし、ジェラードはこうした冷淡な指揮官の下でプレーしたことも、貴重な経験として捉えているようだ。
「普通であれば、ジェラール・ウリエやブレンダン・ロジャースのように好感を持てる監督のほうが好まれるだろう。でもフットボールの世界においては、関係の冷めた人間と一緒に働くことも、特に気にならないよ。ベニテスやファビオ・カペッロとの関係のように、感情がなく、よそよそしいものでも時には成功をもたらすことがあるんだ」
 イングランド代表を率いたイタリア人の名将カペッロとも関係良好ではなかったという。
 09年、当時マンチェスター・ユナイテッドの監督を務めていたアレックス・ファーガソン氏に、審判に対して影響力を持っていると批判して話題となったことに言及。ジェラードは「自分が聞いた事実を信じられなかった」とし、ベニテス監督の発言に嫌悪感を示したという。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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