モウリーニョのレアル復帰は? 機関紙が可能性を否定「残したダメージは忘れられない」
2010年から3シーズンレアルを率いたが、古巣復帰は「逆効果である」と指摘
マンチェスター・ユナイテッド指揮官の座を退任したジョゼ・モウリーニョ氏に古巣レアル・マドリード行きの噂が立っているが、非現実的な話のようだ。スペイン紙「マルカ」は「モウリーニョをオプションとして考えていない」とし、クラブが新監督としてアプローチする可能性を否定的に報じた。
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モウリーニョ氏は2010年から13年まで3シーズンにわたってレアルを率い、リーガ・エスパニョーラと国王杯を1度ずつ制覇。当時バルセロナを率いていたペップ・グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティ)とのライバル対決も見ものの一つだった。
18日に退任が発表され、マンチェスターを去ることになったモウリーニョ氏の新天地は注目されるが、そのなかで古巣レアルへの復帰という可能性もにわかに報じられている。レアルは今季、成績不振からフレン・ロペテギ前監督を解任し、下部組織からサンティアゴ・ソラーリ監督を昇格させた。
そうしたなかで、レアルの機関紙「マルカ」は“スペシャル・ワン”復帰の噂について「ポルトガル人がレアル・マドリードへ帰還するという噂があるが、クラブのディレクター陣は彼を短期、あるいは長期で雇うとは考えていない」と否定的な見方を示している。
ソラーリ新体制となったレアルが次の監督を探している可能性はあるが、その候補にモウリーニョ氏は挙がらないだろうと報じられた。
同氏の再登板については「逆効果である」、つまりクラブに利益をもたらすものではないだろうと厳しい指摘がされている。過去にレアルを率いた際には選手との対立も表面化したが、「彼がロッカールームに残したダメージは忘れられない」と負の影響の大きさを懸念している。
「単純に、彼らはモウリーニョを短期にも長期にもオプションとして考えてはいない」(マルカ紙)
“赤い悪魔”からすぐさま“白い巨人”へ。モウリーニョ氏がその道を進む可能性は限りなく低そうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)