【データ分析】鹿島がレアル戦で痛感した世界の壁 “9%差”に見えた苦戦の要因とは?

球際で果敢にチャレンジもレアルに圧倒される

[表3]鹿島vsレアルのデュエル比較【データ提供:Instat】
[表3]鹿島vsレアルのデュエル比較【データ提供:Instat】

 最後に、デュエルに関する数値を比較したい(表3参照)。それぞれの項目の回数だけを見れば、両者に大きな差はなく、一見すると鹿島は互角に渡り合っていたように思える。だが、それぞれの成功率を見ると明らかな差が出ており、対人プレーの質においてレアルが圧倒的に上回っている。鹿島は攻撃においても、守備においても果敢にチャレンジしたものの、球際の攻防で相手が一枚も二枚も上手だったことが痛いほど分かる。

 シュート、パス、デュエルとデータを使って分析したが、どの分野においてもそのプレーの質に大きな差があることが分かり、DF昌子源やMF安部裕葵が感じた“白い巨人”との差は数値上でもはっきりと表われていた。個人のレベルを上げなければ勝つ可能性が低いままなのは当然だが、チームとしてどの部分の精度を高めて“差”を縮め、世界トップレベルにチャレンジしていくのか。鹿島に限らず、日本のクラブチームにとっても、今後の強化に向けた示唆に富む試合になったことは間違いない。

データ提供元:Instat

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