カイオ&塩谷、鹿島と“史上初アジア勢決勝”熱望 「鹿島とやりたい」「僕からしたら贅沢」

塩谷も感嘆 「アシストって言うよりもカイオの個人技でしょ、あれは」

 特に高い位置でボールを奪われたところからカウンターで同サイドを突かれた2失点目を反省するが、後半から延長戦にかけて左サイドバックで奮闘する彼の存在がなければ、さらに失点していた可能性は高い。基本的にカイオは左ウイングの位置からハーフポジションで相手の組み立てを限定するが、自陣まで攻め込まれても前に残ってカウンターに備える。

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「やっぱりカイオは攻撃の選手なので、できるだけ普段から守備に負担かけさせないようにというのは意識して、できるだけ攻撃にパワーを使ってほしいと思っているので、ああいうサイドバックが上がってくるのは分かっていた、10番を中に入れながら上がって来たタイミングでそこにカバーに行って。トリプルボランチでやっていたので、そこをサポートしてくれと言っていました」

 そう語る塩谷は、カイオのゴールをアシストしたシーンについて「アシストって言うよりもカイオの個人技でしょ、あれは(笑)。やっぱりあそこで仕事をする力は持っているので、パスどうこうより、決めたカイオを褒めるべきだと思います」とチームメートを評価する。一方のカイオ は「シオからもらって、ディフェンスが一人来たので、右にかわしたら(シュートが)入るかなと思いました」とゴールを振り返る。

 12日のチーム・ウェリントン戦が延長戦(3-3/4PK3 )、その3日後には準々決勝のエスペランス戦(3-0)を戦い、7日で3試合目となった。24歳のカイオもかなり体力的に厳しい戦いだった。ゴール以外にも、この試合で何度も危険なシーンを生んでいたカイオだが、延長戦はボールキープに徹し、PKのための余力を少し残していたという。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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