王者チェルシーの転落続く… エバートンに1-3黒星で早くも3敗目 昨季の負け数と並ぶ

相手のスコットランド代表FWネイスミスにハットトリック許す

 しかし、後半もチェルシーの流れとは行かなかった。MFケネディやFWファルカオなど攻撃的なカードを切るも、同点ゴールは遠い。反対に後半38分、華麗な連携からネイスミスがバークリーからのスルーパスに抜け出すと、落ち着いてシュートを流し込んだ。スコットランド代表ストライカーがハットトリックの大活躍を見せた。試合は3-1で終了した。
 試合前の会見で、シーズン途中の解任はないと断言していたジョゼ・モウリーニョ監督だが、試合中は顔面蒼白となっていた。5試合を終えて獲得したポイントはわずかに4。第2節にマンチェスター・シティに0-3で大敗時にはモウリーニョ監督は「この得点差はまやかしだ」と強がったが、この日は言い訳不可能な力負けだった。
 シーズン開幕1ヶ月しか経っていないとはいえ、競争の激しいプレミアリーグにおいては、非常に手痛い敗戦だ。今季はリーグ5試合全てで2失点以上。リーグ12失点はすでに昨季の総失点数の30パーセントを超えている。今夏の移籍市場で巨額移籍金を提示し、執拗に獲得を狙ったエバートンDFジョン・ストーンズは安定したパフォーマンスを発揮したことは皮肉な事態となった。守護神クルトワが膝の手術を行い長期離脱することになるなど、不安要素の多い昨季の絶対王者は、序盤にして絶体絶命の危機的状態に追い込まれてしまった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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