メッシの“七色キック”にネイマール“神コース弾”… 今季CLで生まれた「衝撃FK5選」
“駆け引き”で常に相手を上回るメッシ、GKの動きを見極めてコースを決定
グループステージ全日程が終了したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)は、抽選会の結果ベスト16の対戦カードも決定し、今から来年2月の再開が待ち遠しい。そんなサッカーファンに向けて、「Omnisport」が今季CLグループステージで生まれた衝撃のフリーキック(FK)を5つセレクトした。
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静止した状態からボールを蹴るため、シュートの正確性や威力などキック技術が顕著に表れるFKだが、トップクラスの選手たちはそのうえで必ず相手GKとの“駆け引き”を行っている。その駆け引きで常に相手GKの上手をいくのが、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシだ。希代のクラックは、同じキックフォームで左右へ蹴り分けられる技術を持ち、ミートの瞬間に足首の角度を変えてボールの軌道を操作。GKの動きを見ながら直前にコースを決められるため、駆け引きで優位に立つことができる。メッシがハットトリックを達成したホームの第1節PSV戦(4-0)の先制点も、まさにそうした技術を見せつけた一撃。前半31分、ペナルティーアーク手前の位置から相手GKの動きを見極めて左足を振り抜くと、美しい弧を描いたシュートはゴール右上隅に突き刺さった。あらゆるコースに蹴り分けられる、変幻自在の“七色FK”と言えそうだ。
メッシのFKと同様に正確なキックでコースを突くのが、パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールだ。同胞のレジェンドであるジーコ氏が残した「シュートはゴールへのパス」という格言を、第2節の本拠地レッドスター戦(6-1)で見事に体現。5-1で迎えた後半36分、ボールをゴール上隅に置きにいくように狙い、GKの手が絶対に届かない、いわゆる“神コース”を突いて得点。GKは見送ることしかできなかった。
その他にも、マンチェスター・シティのドイツ代表MFレロイ・サネが第6節ホッフェンハイム戦(2-1)で決めた、野球の変化球のように鋭く曲がる高速スライダーシュート、ベンフィカのスペイン人DFアレハンドロ・グリマルドが第6節AEKアテネ戦(1-0)で決めた、左足インサイドから放ったドライブシュートといった高難度FKも紹介。さらに、セットプレーの醍醐味の一つであるサインプレーとして、壁の間に立った味方が避けた隙間を狙ったガラタサライのスイス代表FWエレン・デルディヨクの、第1節ロコモティフ・モスクワ戦で決めた一撃も選出されている。
2月からは勝ち残った16チームによる生き残りを懸けた戦いとなるCL。リバプール対バイエルン、アトレチコ・マドリード対ユベントス、マンチェスター・ユナイテッド対PSGなど、各国強豪同士の潰し合いが始まる。拮抗したゲームでは1本のセットプレーが明暗を分けることが多く、今季のCL決勝トーナメントでもFKから記憶に残るゴールが生まれるかもしれない。
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