翼の折れたエース 旋風を起こした古巣スウォンジーでの再出発

長いトンネルにピリオドを

 それでもジェンキンス会長は、かつてのエースに最大限のサポートを約束している。
「クラブとしては、彼が18カ月間にわたって我々にもたらしてくれた素晴らしい貢献を忘れるわけにはいかない。可能な限り 、彼に手を差し伸べなければならない。彼と代理人と話し合い、プレーするためのコンディションについて、そして1月に移籍の意志があるのかどうかを確認するつもりだ」
 さらに、ミチュにとっての最大の壁は、数年前の自分自身であると語った。
「ミチュほどの選手にとって、コンディションを戻し、以前のレベルまで引き上げることができるかどうなのかは、決して終わることのないジレンマだ。困難な過程にあり、精神的につらいはずだ」
 最前線とトップ下の双方をこなすことができ、高身長ながら絶妙な飛び出しを武器としていたミチュは、類を見ない斬新なプレーヤーとして期待を寄せられていた。失意の中で、長いトンネルにピリオドを打ち、以前の輝きを取り戻すことができるの か。慣れ親しんだプレミアへの復帰は、復活を期すミチュにとって正念場となりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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