「壁に叩きつけてやりたい」 ヴィエラ監督が語る問題児バロテッリとの接し方

ニース上位進出のカギとなるエースの復調 「彼を失うことはできない」
フランスのリーグ・アンに所属するニースのパトリック・ヴィエラ監督は、クラブに所属するイタリア代表FWマリオ・バロテッリとの仕事がいかに難しいかをフランス紙「レキップ」に明かし、時に彼の態度を見て「壁に叩きつけてやりたい」と思う瞬間があることを認めた。
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昨季にアメリカのニューヨーク・シティFCの監督を退任したヴィエラは、今季からニースの監督を務め始めた。ここまで17試合を終えて、7勝5分5敗の7位とまずまずの成績を収めている。
そんなヴィエラ監督だが、問題児との接し方については手を焼いているようだ。過去に多くのクラブで問題を起こしてきたバロテッリの態度について、ヴィエラ監督が言及。選手ではなく監督という立場になったことで、対応の仕方が変化したことを明かしている。
「マリオ(・バロテッリ)に関して話をすれば、私だって言い返したいし、壁に叩きつけてやりたいし、ハンガーラックに吊るして放置しておきたい。だが、それはできない。私はもはや選手ではないからね。私は何かを言う前に慎重に考えなければならない。なぜなら、私の言葉には影響力があり、そのことで偉大な選手を失うリスクがあるからだ。きっと後悔するだろうから、私は何も言いたくないんだ。私は彼について話をする時は、建設的であるように努めている」
今季ノーゴールと不調のバロテッリだが、チームにとって欠かせない選手だと、ヴィエラ監督は続けて主張した。
「ニースのようなクラブは(フランス人FWアラン・)サン=マクシマンやバロテッリを失うことはできない。だから、もし20回も説明しなければならないのなら、20回とも説明するだろう。忍耐力を持ってね」
後半戦に向けてバロテッリの復調がカギになると読むヴィエラ監督は、そのエースとのコミュニケーションに苦労の跡が見える。じゃじゃ馬を上手く乗りこなし、後半戦はチームを上位へと導きたいところだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)