完敗したリバプール戦、絶好機のシュートが大きく枠を外れてボールボーイを見事に直撃

　マンチェスター・ユナイテッドのベルギー代表MFマルアン・フェライニは、現地時間16日に行われたプレミアリーグ第17節リバプール戦（1-3）で思わぬ形で脚光を浴びた。ライバル相手に劣勢を強いられるなか、放ったシュートが大きくバックスタンド側に外れてボールボーイを直撃。「注意勧告！」「珍シーンの主役」と東欧やアジアまで反響が広がっている。

　ユナイテッドは因縁の“ナショナル・ダービー”で苦戦を強いられた。前半24分、リバプールに先制されたなか、同33分にイングランド代表MFジェシー・リンガードのゴールで同点に追いついたが、その後リバプールのスイス代表MFジェルダン・シャキリに8分間で2点を献上。力なく1-3で敗れた。

　フェライニが注目を浴びたのは後半39分のシーンだ。ユナイテッドはセンターライン付近で得たFKで前線にボールを供給。相手選手二人の間に入り込んだフェライニがジャンプしながら胸トラップで落とし、ペナルティーエリア内で絶好のチャンスを迎えた。しかし――。力んだのかシュートはゴール方向ではなく、放った瞬間から大きく枠を外れて右方向へ飛び、コーナー付近へ。すると、グングン伸びたボールは椅子に座っていたボールパーソンを襲い、かわそうと足を上げたことでバランスを崩してピッチに転倒した。

　衝撃の“ホームランシュート”を、英スポーツメディア「スポーツ・バイブル」は「マルアン・フェライニのシュートはひどすぎる。椅子から（ボール）ボーイを撃ち落とした」と伝えていたが、反響は東欧やアジアまで広がっている。

　衛星放送「FOXスポーツ」アジア版の公式ツイッターは「注意勧告！」と綴り、「ファンはフェライニのシュートが狙ってはいないものにヒットすることを目の当たりにする」と報道。ルーマニアのスポーツテレビ局「Digi Sport」は「マルアン・フェライニは年の瀬の珍シーンの主役だった」とユーモアを交えて伝えた。

　首位リバプールと勝ち点19差がつき、ジョゼ・モウリーニョ監督も試合後に「ベストなのは4位に入ること」と目標を優勝からシフトせざるをない発言をしたユナイテッド。フェライニの珍シュートでチームの苦境がよりフォーカスされる結果になってしまった。

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