サウサンプトン吉田、アーセナル無敗記録ストップのパスカットで英メディア及第点評価
後半40分、エジルへの縦パスをカットして決勝ゴールにつながるカウンターの起点に
サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也が現地時間16日に行われたプレミアリーグ第17節アーセナル戦にセンターバックとして先発出場し、決勝点の起点となる好守を見せるなど奮闘。リーグ戦では実に3カ月半ぶりとなる勝利に貢献した。ラルフ・ハッセンヒュッテル新監督の初勝利で、22試合続いたアーセナルの無敗を止めている。
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降格圏に沈むなど不振を極めていたサウサンプトンはマーク・ヒューズ前監督解任に踏み切り、ハッセンヒュッテル新監督を迎えた。
難敵アーセナルとの試合は一進一退の攻防となった。前半20分に元イングランド代表FWダニー・イングスのゴールでサウサンプトンが先制すれば、同28分にはアーセナルのアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンのゴールで同点。前半44分にイングスのゴールで突き放すも、後半8分にはまたもムヒタリアンがネットを揺らした。
後半30分にはCKから吉田が自慢の高さを披露した。イングランド人DFマット・ターゲットが左から上げたクロスにフリーで飛び込むと、ドンピシャリのヘディングでゴールを強襲。しかし、相手GKベルント・レノのファインセーブに防がれ、こぼれ球をFWシェーン・ロングが押し込むも、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。このシーンについて、英紙「デイリー・メール」は「レノがエクセレントな至近距離ストップでヨシダの弾丸ヘッダーを防いだ」と報じている。
決定機をものにできなかった吉田だが、後半40分には元ドイツ代表MFメスト・エジルへの縦パスを察知してインターセプトし、カウンターの起点となった。吉田がデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルクへとつないで右サイドへ展開。抜け出したロングからのピンポイントクロスをイングランド人FWチャーリー・オースティンが頭で流し込み三度の勝ち越しに成功した。
このゴールでサウサンプトンは3-2で勝利を手にし、22試合続いていたアーセナルの無敗を止めた。ハッセンヒュッテル新監督にとっては初勝利。チームとしてはリーグ戦で9月1日のクリスタル・パレス戦(2-0)以来13試合ぶりとなる待望の白星だった。
フル出場の吉田は「デイリー・メール」紙、英衛星放送「スカイ・スポーツ」どちらの採点も及第点の「6点」だったが、強豪アーセナル撃破に大きく貢献した。
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