ギリシャ戦で相手を崩せず痛恨のドロー。次戦に向けて長谷部は、「とにかくやることはハッキリしている
体格の大きいギリシャを相手に、汚れ仕事を引き受けた。前半34分にはコンスタンティノフ•ミトログルと競り合い、相手エースは脇腹を痛めて昏倒。直後の同35分に途中交代となった。前半38分にはボランチのカツラニスのファウルを誘い、2枚目のイエローカードを引き出した。長谷部はベテランの味を見せたが、数的不利になったギリシャは専守防衛に転じた。
「最初から、前からプレスに行こうと話していた。切り替えや、ゲームの入り方、前への意識は良かった部分。その中で自分たちは決めきれなかった。もっとチャンスをつくらないといけなかったし、相手が引いてから難しくなった。(自分が)交代してからは、とにかく祈るしかなかった」
ギリシャに攻撃のマインドが存在した前半は悪くなかったが、この日の日本代表には自陣に深く引いた相手を崩し切る術がなかった。6月14日(日本時間15日)のコートジボワールとの初戦同様に、早目の交代となった長谷部は後半、ベンチで祈る気持ちで戦況を見つめるしかなかった。