世界的な大物獲得で盛り上がるJリーグ 韓国メディアが自国と比較「羨ましい」「魅力的」

来季からヴィッセル神戸でプレーするFWビジャ【写真:Noriko NAGANO】
来季からヴィッセル神戸でプレーするFWビジャ【写真:Noriko NAGANO】

Kリーグと比較…「Jリーグはインフラ改善→投資→スター→観衆の好循環を継続」と分析

 2018年シーズンのJリーグが終了したが、今年はバルセロナを退団した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがヴィッセル神戸に移籍し、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスがアトレチコ・マドリードからサガン鳥栖に加入するなど話題を集めた。さらに、神戸は来季に向けて元スペイン代表FWダビド・ビジャ(←ニューヨーク・シティ)の獲得も先日発表しており、大物外国人選手のJリーグ行きに韓国も大きな注目を寄せる1年となった。

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 そんななか、スポーツ・経済専門紙「韓国スポーツ経済」が「“Kリーグとは違う”スター、観衆も多いJリーグが羨ましい」と見出しを打ち、JリーグとKリーグの違いについてまとめている。

「Jリーグにはイニエスタ、ルーカス・ポドルスキ、トーレスなど、名前だけ見ても世界的なスターがいる。これは投資だけで日本に来た選手ではない。リーグのインフラと現地での生活条件、付加価値など、すべてを考慮してのことだ。お金だけではなく、全般的な環境など、総合的な要件を考慮すれば、中国スーパーリーグよりもJリーグのほうがより魅力的なリーグだ」

 また、「Jリーグは“インフラ改善→投資→スター→観衆”の好循環の構造を継続している」と、リーグ全体の歯車がかみ合い、盛り上がっていると分析。さらに同紙は、今年Jリーグの開幕戦、鳥栖対神戸のハーフタイムショーに、韓国のアーティストグループ“JYJ”のジェジュンが登場したことについて触れ、「こうした例を見ても、Jリーグはアジアで“スポテインメント(スポーツ+エンタテインメント)”のインフラがもっともよく構築されたリーグだ」と指摘している。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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