魂の1得点1アシスト! 本田が泥臭く6-0の大勝に貢献
ミラン指揮官が高評価する闘志
日本代表MF本田圭佑(ACミラン)は8日、ロシアワールドカップアジア2次予選のアフガニスタン戦の後半29分にゴールを含む1得点1アシストと活躍し、3日のカンボジア戦に続いて2試合連続ゴールとなった。
体を張ったプレーでチームにゴールを呼び込んだ。1点リードで迎えた前半34分、コーナーキックからの2次攻撃で長友がゴール前に入れたボールを森重がヘディングシュート。GKに弾かれたボールはゴールラインを割りそうになったが、走り込んだ本田が気迫のスライディング。ライン上ギリギリでボールを折り返すと、森重が押し込んで2-0とした。スロー映像で見ると、ボールは半分以上がラインの外に出ていた。まさに、最後の最後まで諦めない姿勢が生んだアシストだった。
ゴールも、泥臭さにあふれたものだった。左サイドを切り崩した途中出場の宇佐美が中央にボールを入れると、本田はマークに付く相手DFと飛び出してくるGKにひるむことなくニアサイドに飛び込んだ。シュートは一度相手に当たったが、本田の背中に当たってゴールの中へ。体ごと中央に飛び込んでいった勢いがあったからこそ生まれた1点だった。カンボジア戦では強烈なミドルシュートでゴールを決めたが、この日のゴールとアシストはストライカーが見せるような闘志あふれるプレーだった。これで代表通算31得点目となった。
本田には休む間もなくミランでのし烈なレギュラー争いが待っている。13日にはDF長友佑都が所属するインテルとの伝統のミラノダービーが待ち受けている。現状、現地情報では両者ともにベンチスタートが濃厚だと伝えられている。本田はポジション争いのライバルだけでなく、現地メディアからの厳しい視線や、エースナンバーの「10」番を背負うことへのサポーターからのプレッシャーとも戦っている。
しかし、鬼軍曹として知られるシニシャ・ミハイロビッチ監督はこの日の本田が見せたような、闘志を前面に出したプレーを高く評価するタイプだ。このアフガニスタン戦は、ミランにおけるトップ下のレギュラーポジション確保に向けて、いいキッカケになる一戦となったのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images