神戸MFイニエスタは何が凄かった? 川崎MF中村ら対戦した選手が語る“世界レベル”
名古屋戦の“天空パス”アシストは「ループパスが出てくるとは思わなかった」(中谷)
今年日本代表にデビューし、小さい頃からバルセロナのファンだという横浜F・マリノスのMF天野純も、「体の使い方が上手くて、常に脱力感というか、力が入っていない状態でプレーしている」とイニエスタの流麗なプレーに舌を巻いた。
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磐田戦で華麗な反転からDFとGKを交わして決めた一撃がゴールでのハイライトの一つなら、アシストの代表格は第31節名古屋グランパス戦(2-1)の一本だろう。
0-0で迎えた前半10分、敵陣中央でボールを受けたイニエスタは、ブロックを築く相手守備陣の動きを見極めると、空中に高く浮かして相手最終ラインの裏を突く右足のループパスを選択。相手守備陣の足を一瞬止めると、裏に抜け出したポドルスキがジャンプしながら左足のダイレクトボレーでゴール左に流し込み、先制点を奪った。
この時、ゴール前で構えていたDF中谷進之介は、「あそこから足首で(ボールを)上げている。ループパスが出てくるとは思わなかった」と振り返り、DF目線でイニエスタの印象を語っている。
「アウトサイドでボールを触りながら、鋭角に触って相手の懐に入っていく。たぶん特別早いわけではないと思う。でも、僕からしたら取れると思ったボールの置き方で相手が出てきた時にワンツーする。相手を釣るボールの触り方が上手い」
来季は元スペイン代表FWダビド・ビジャが加入することが決定。イニエスタがポドルスキとビジャの二人をどのように操り、神戸をさらなる高みへと導くのか、注目が集まる。