なでしこJが入った“死の組”を英誌記者が展望 「まだピークじゃない」注目選手とは?

なでしこジャパンのFW岩渕真奈【写真:Getty Images】
なでしこジャパンのFW岩渕真奈【写真:Getty Images】

日本の注目選手に岩渕を指名「U-19の試合で見た時、『なんて選手なの』と驚いた」

 オニール氏がなでしこジャパン(日本女子代表)で注目しているのは、FW岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)だという。

「私は(衛星放送)ユーロ・スポーツでコメンテーターをしているのですが、U-19の試合で彼女を見た時は、今よりもさらに小柄だったけれど、『なんて選手なの!』と驚きました。その時よりもさらにスケールアップしているわけですから、間違いなく今大会の注目選手になるでしょうね。でも、まだピークではない。期待通りの選手になるのは、あと2、3年後かもしれません。サイズ的なハンデはあるけれど、ミヤマ(宮間あや)も成功しているわけですしね。

 日本は世代交代もあって、日本国内だけでなく世界の女子サッカー界のヒーローだったサワ(澤穂希)という絶対的な存在を失いました。けれど、強豪チームの一角であり続けていることに変わりはない。今大会の出場国の中でも、スペインと並んで日本はユース育成が進んでいる国ですから」

 イングランドでもトップリーグがプロ化して、高給のサラリーを払えるクラブが出現するようになってから、女子サッカーのレベルが上がっている。チェルシー、アーセナル、マンチェスター・シティー、2部リーグながら今季から参戦しているマンチェスター・ユナイテッドなどは資金力もある。条件面が良くなれば、海外の選手もイングランドに集まり、レベルの底上げにもつながるだろう。

 一昔前、イングランド代表は国内組だけで構成されていたが、今はアメリカのヒューストン・ダッシュに所属するFWレイチェル・デリー、バルセロナ所属のFWトニ・ダガン、リヨンでDF熊谷紗希のチームメイトであるDFルーシー・ブロンズとMFイソベル・クリスチャンセン、第3GKのマリー・アープス(ウルブスブルグ)など、海外組も増えている。

「よりレベルの高いリーグで強い相手と日々対戦して、違ったスタイルのプレーを経験することで、違うものが学べる。そしてそれを代表チームに還元できるのはとても大きなプラスになります。それにフットボール協会も、巨額の資金を投じて、積極的に女子チームの強化に取り組んでいます。欧州でドイツに次いで高額と言われているんですよ」

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