イングランド代表主将ルーニー 今も胸に残る欧州選手権での後悔とは?
大会前に家族と過ごしたバカンスを後悔
イングランド代表FWウェイン・ルーニーは、5日に行われた欧州選手権予選のイングランド代表歴代最多得点記録で、同国の英雄“サー”・ボビー・チャールトン氏の持つ49得点に並んだ。名実ともにイングランド史上最高のストライカーの一人となったルーニーは、3年前の欧州選手権で大きな後悔を残したと明かしている。英BBCが報じた。
その後悔とは、2012年の欧州選手権開催前のことだ。ルーニーは大会前に休暇を取り、家族と米ラスベガスでオフシーズンを満喫して大会に臨んでいた。しかし、コンディションが整わず、大会でのパフォーマンスに影響を及ぼしたと考えているようだ。予選最終戦のモンテネグロ戦でレッドカードを受け、グループステージ最初の2試合で出場停止処分を下されていたルーニーは、第3戦のウクライナ戦で先発出場。決勝ゴールを決めてチームを決勝トーナメント進出に導いた。しかし、イングランドはベスト8で敗退。ルーニーも1得点に終わった。
「(バカンスは)何の問題もないと思っていたんだけれど、今思えばすべきではなかったことだ」
今予選でグループEに入ったイングランドは、無傷の7戦全勝で楽々本大会出場を決めた。それでも、ルーニーは前回大会のことを振り返り、チームメートに自身のミスから学び、大会前には気持ちを引き締め直してほしいと訴えかけた。
現在29歳という年齢を考えれば、歴代最多記録の更新はもはや時間の問題となった。ルーニーは将来的な代表でのキャリアプランについても語っている。「僕はロシア(・ワールドカップ)でもプレーできると感じている」と語るように、まだまだ代表で活躍できると自信を見せている。
「プレーを続けられると感じている間は、トライし続けたい。でも、もしも次のトーナメントに向けた(ロイ・ホジソン)監督の構想に入っていないというのなら、僕は(W杯)予選でもプレーしないほうがベターだろうね」
いまだ代表のタイトルには縁がないエースは、自身6度目となる代表でのメジャートーナメントへの参戦で、悲願達成を果たすことができるだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images