英放送局が21世紀の故障者11人を選出

　英強豪アーセナルは美しい攻撃的なサッカーを代名詞にしてきたが、続出する故障者の多さでも有名だ。イングランド代表のロイ・ホジソン監督は左膝の手術を受けた同代表FWダニー・ウェルベックが全治6カ月の離脱になると明かしたばかり。同MFジャック・ウィルシャーも亀裂骨折で戦線離脱する中、英衛星放送「スカイ・スポーツ」が21世紀の故障者イレブンを特集。驚きの真実が明らかになっている。
　GKは、スペイン人GKマヌエル・アルムニアでアーセナル時代の離脱期間は2004年から12年の間で合計311日。4バックは右からフランス代表DFで現在マンチェスター・シティのバカリ・サーニャの576日。センターバックはスイス代表コンビが固める。現ハンブルガーSVのDFヨハン・ジュルーは546日間。現アストンビラDFフィリップ・センデロスは394日間離脱。左サイドバックのイングランド代表DFキーラン・ギブスは25際の若さで646日離脱している。
　中盤は桁違いの期間の離脱となる。チェコ代表の天才司令塔トマス・ロシツキーが1276日間、今季マルセイユに移籍したアブー・ディアビは衝撃の2156日間、ウィルシャーも897日間戦線を離れている。
　3トップはイングランド代表FWセオ・ウォルコットが1030日、現フェネルバフチェのオランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーが700日間、元スウェーデン代表FWパトリック・リュングベリが555日間と離脱を余儀なくされていた。
　今回選出された故障者イレブンだけでも合計9107日間もチームから離れて過ごしている。リーグ優勝は2003-04年シーズン以降、遠ざかってきた。アーセン・ベンゲル監督にとって故障者を未然に防ぎ、万全な状態での早期復帰を支えるフィジカルトレーニングや、メディカルスタッフの拡充が何よりも重要なタスクといえそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images