フランス女子W杯、“最もタフな組”の対戦3カ国監督が語るなでしこジャパンの印象は?
元なでしこの近賀と大野を指導したスコットランドのカー監督は日本の規律と技術を警戒
第2戦で対戦するスコットランド代表のシェリー・カー監督は、現役時代はタフなセンターバックとして鳴らした代表OGだ。現役引退後は指導者の道へ進み、アーセナルの監督も歴任。また、2014年から3シーズン、スコットランドの男子チームを率いている。シニアレベルで男子チームの監督を務めた女性コーチは、英国で彼女が第一号となる。昨年の欧州選手権後にスコットランド代表監督に任命され、順調に予選を勝ち抜いて同国初の本戦出場を実現した。
「どのグループもタフですが、このグループ(D組)も相当タフですね。日本は前回大会の準優勝者で、ここ10~12年ほど、その素晴らしい才能を世界の舞台で発揮しています。イングランドは前回大会の銅メダリスト。そしてアルゼンチン……。ただ、タフなグループを勝ち抜くことがW杯の醍醐味でもあります。それに、一口に強豪と言っても、イングランドと日本は、プレースタイルも戦略も異なります。なので、周到な準備が必要だと思っています」
そうドローの印象を語ったカー監督は、とりわけ日本に畏敬の念を抱いているという。
「アーセナルのコーチをしていた時代に、金メダリストの二人、近賀(ゆかり/現・杭州女子倶楽部)と大野(忍/ノジマステラ神奈川相模原)を指導しました。その時、彼女たちの決めごとを忠実に守る姿勢や、いとも簡単にボールを扱う技術の高さに非常に惚れ込んでいました。個人的には、日本は世界のベストチームの一つだと思っています」
スコットランドはW杯初出場ながら、「私たちは今、発展途上のチームです。経験豊富な選手と勢いのある若手が混ざり合い、この大会の予選では非常に良いパフォーマンスを見せてくれました。何人か傑出した選手もいます。W杯という世界最高の舞台で、自分たちの力を試せるという機会にワクワクしています」と指揮官は自信を覗かせる。目標はズバリ、決勝トーナメント進出だという。
「2位以上に入ることですね。イングランドとの間には長年のライバル意識もあり、この試合に注目がいきがちですが、あまり意識を向け過ぎることなく、他の2チームへの対策も抜かりなくやっていきたいと思っています」
抽選会場でも伏兵として高い評価が聞こえてきたスコットランドは、侮れない相手となりそうだ。
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