ドルトムント香川、恩師の敏腕スカウトが才能を称賛 「一つの動きで流れを変える」
両足を使いこなすデンベレを称える際、引き合いに出した香川も高評価「特別な選手」
バルセロナに所属するフランス代表FWウスマン・デンベレは、練習の無断欠席など若さゆえの未熟さを露呈しがちだが、試合では意外性溢れるプレーでバルサの“ジョーカー”になりつつある。そんなデンベレの才能について、ドルトムントで発掘した名スカウトがスペイン紙「スポルト」で、自身が同じく見出した元日本代表MF香川真司とともに称賛している。
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同紙のインタビューに答えたのは、現在アーセナルのスカウト部門で責任者を務めているスヴェン・ミスリンスタット氏だ。アーセナルと言えば現在、ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロス、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアン、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンとドルトムント所属経験を持つ選手が多い。
それもあってか、かつてドルトムントに所属したデンベレについて、いまだに注目しているようだ。かつて10代の頃のデンベレを回想して、このように語っている。
「(ドルトムントの前に所属していた)レンヌのファーストチームでプレーしていなかった頃の彼を見たが、特定の状況で彼はどっちの足を使うのか分からなかった。なぜなら彼自身がそれについて頓着していなかったからだろう」
つまりは両足を自在に操れる、ということを強調したわけだ。デンベレと同じ印象を受けて比較しているのは、同紙が“両利き”として捉えている香川だったのだという。
「私自身、本当に特別な選手だと感じた。それはシンジ・カガワもそのうちの一人だ。我々は彼について計10回視察したが、誰も彼をつかまえることができず、一つの動きでゲーム全体の流れを変えることができたのだから」
デンベレと同等の才能を香川に対して買っていたことが手に取るように分かる。今季はドルトムントの激しいチーム内競争によって出番がなかなか巡ってこないが、かつての恩人からの評価はいまだに高いことをうかがわせる。
(FOOTBALL ZONE編集部)