かつてのファーガソンの右腕が現在のマンUを憂う 「クラブの伝統が崩壊」

誤った判断

 2年連続で巨額な補強費を費やしたファン・ハール監督だが、昨夏の大型補強に関しては「パニック」と指摘している。
「選手の育成が常に存在したが、今は逆だ。何人かのベストプレーヤーは下降線をたどり、ファルカオやディ・マリアはベンチにいた。ディ・マリアについては何試合か見たが、一度もフットボールをしたことがないような選手に見えた。パニック補強だ。準備を進め、ともに決断を下さなければいけない。判断を誤ることもあるが、補強に関してはパニックな決定を下すことはゆるされない」
 今季もユナイテッドは移籍市場の最終局面で、モナコから19歳のフランス代表ストライカー、アンソニー・マルシアルを推定108億円もの移籍金で獲得した。この決断は果たしてパニック補 強だったのか。OBも現状を憂う中、結果を積み上げることで世界最高峰の名門は不安の声を封じるしかない。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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