かつてのファーガソンの右腕が現在のマンUを憂う 「クラブの伝統が崩壊」

揺れる土台

 マンチェスター・ユナイテッドでかつてアシスタントコーチを務めたイラン代表のカルロス・ケイロス監督は、アレックス・ファーガソン元監督退任後のデイビッド・モイーズ前監督と、ルイス・ファン・ハール監督の政権を批判した。また、近年の補強について「パニック補強」と酷評している。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 偉大なるサー・アレックス・ファーガソン元監督の元で2002年から08年までアシスタントコーチを務めたケイロス氏はオールド・トラッフォードの現状を危惧していた。
「マンチェスター・ユナイテッドの成功は常に信頼、自信、継続性 を土台としてきた。それがクラブの価値だ。クラブの継続性や伝統を崩壊させる、あまりに多くの変化が起きている。アレックス・ファーガソンが作り上げたマンチェスター・ユナイテッドの内部組織を基礎に未来を作り上げることは何の悪いことでもない。それは正しい方向だ。だが、アレックスの去った後に起きたことといえば… ルイスとデビッドには称賛と敬意を抱いているし、偉大な監督だが、彼らはアレックスの後で致命的で重大なミスを犯した」
 さらに、自前のワールドクラスのスーパースターが存在しない現状を憂いていた。
「マンチェスター・ユナイテッドは優勝争いを演じるだけではなく、らしい流儀でタイトルを勝ち取ることを願っている。魅了するサッカーで勝つ、それがマンチェスター・ユナイテッドだから。マンチェスターのような資金力を持つチームはすぐに結果を出さなければいけない。そして、輝く選手が見たい。ベスト、スコールズ、ギグス、キーン、ファン・ニステルローイのような偉大な選手だ。マンチェスター・ユナイテッドのスターはどこに行ってしまったんだ?」

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